Please enable JS

NEWS

ありがとうグレイトパール号

5 November /from Staff

我が厩舎で重賞タイトルを2つ制覇、看板馬の1頭として活躍してくれたグレイトパール号が、11月2日付けで中央競馬抹消となりました。

入厩当初から超のつく大型馬でしたが、調教では軽快に一生懸命走り、大人しく大変扱いやすい馬でした。
2016年の1月にメイクデビュー京都、芝の2000メートル戦を和田竜二騎手の手綱で快勝。
その後は休養を挟み、芝を2戦しましたが結果に現れず、10月にダート戦に転向。放牧を挟みながら、明くる年の5月には5連勝で、川田将雅騎手を背に平安ステークス(GⅢ)を優勝。タイトルホルダーとなり、ダートの新生として名乗りをあげるまでになりました。
しかしその後、軽度とはいえ骨折が判明。長い休養に入ることとなりました。

回復も早く秋には復帰をと意気込んでいる中、放牧先で疝痛を発症。急遽栗東トレーニングセンターの診療所に運ばれてくるアクシデントもあり、休養はさらに長引いてしまいました。しかしながら今年の4月、11ヶ月の長期間の休養を覆し、アンタレスステークス(GⅢ)を快勝。見事に6連勝を記録してくれました。
そして、連覇を目指した平安ステークスでは、まさかの5着。その後、2戦しましたが、思うようには結果を出すことができませんでした。入厩以来長らく、この馬は蹄とのにらみ合いでした。
大きな馬体なだけに余計、蹄は本当に大切なところですが、ここまでの活躍ができたことは、我が厩舎の全馬の蹄を担っていただいている長谷川孝文装蹄師の尽力と、デビューから担当させていただいた大久保秀信調教助手のケアがあってこそ。そして、それに耐えてくれたグレイトパール号には感謝しかありません。

中央競馬を登録抹消となったあとは、佐賀競馬の川田孝好厩舎に移籍が決まっています。川田将雅騎手のお父様の厩舎で、新たなグレイトパール号の活躍をあたたかく見守っていきたいとスタッフ一同考えています。

最後にグレイトパール号へ。
今までたくさんありがとう。自信を持って言えます。我々スタッフほど君を愛したホースマンはいません。

グレイトパール

父 キングカメハメハ
母 フォーチュンワード
オーナー H.H.シェイク.ファハド
生産 千代田牧場
戦績12戦7勝
総賞金141,529,000円