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ありがとうセリフォス

26 December /from Staff

12月25日午前9時半、セリフォス号は現役生活を終え、第2の仕事のために北海道に旅立ちました。
まずは、これだけの馬に携わらせていただきましたことに深く感謝いたします。

彼との出会いは2021年4月半ばの検疫。ダイワメジャー産駒らしく、気の強そうな、それでもバランスの取れた好馬体。ゲート審査までも頗る順調で6月中京でのデビューとなりました。その時の追い切りの時点で、川田将雅騎手から、この仔は必ず出世するというお墨付きももらっていて、その通りにデビュー勝ち。そして夏は新潟2歳ステークスで重賞制覇。秋にはデイリー杯2歳ステークスで重賞連勝。大きな期待をもってG1制覇へ、朝日杯フューチュリティステークスへ、クリスチャン・デムーロ騎手とのコンビで挑みました。その競走で初の黒星。負けた相手はあのドウデュース号でした。
3歳となりNHKマイルカップは4着、唯一の3歳で挑戦した安田記念も4着。
秋へ向けて夏場の充電で富士ステークスで3度目の重賞制覇。そして挑んだマイルチャンピオンシップ。ダミアン・レーン騎手の見事なエスコートで優勝することができました。4歳を迎え、春はドバイターフに挑戦。5着ではありましたが、海外遠征もこなしてくれ、様々な面で成長してくれたタイミングでもありました。そして安田記念を2着。その後、夏場は猛烈な暑さから夏負けしてしまい、ぶっつけでのマイルチャンピオンシップは勝つことができませんでした。暮れには香港にも遠征させてくれました。
そして迎えた5歳。マイラーズカップ2着から安田記念へ三度の挑戦。春の2戦は雨に泣きました。
秋は富士ステークスからマイルチャンピオンシップ。僅差の競馬で善戦してくれました。
その後、種牡馬入りが決まり、ラストランの阪神カップはさすがの末脚を見せてくれましたが4着となり、最後の競馬を終えました。
改めて振り返ると、常にトップクラスの競走で大崩れすることなく、いつも目一杯走ってくれました。
大きな怪我もせず、飼い葉も残さず食べ、人懐こい、従順な馬でした。

ここまで、セリフォス号を支えていただきご協力くださった方々、いつも大きな声援をくださった方々、様々な人々のお力添えがあって、名馬になることができました。改めて心より感謝申し上げます。

そして、セリフォスへ。私が担当で至らないところもあったかもしれません。
でも、君と過ごす時間は本当に幸せな充実した時間でした。近い将来、馬柱の父名にセリフォスの名を見ることを心待ちにしています。君は一生、私の馬人生の教科書です。
本当にありがとう、お疲れさま。
担当厩務員 三上賢

セリフォス(Serifos)

父ダイワメジャー
母シーフロント
牡 栗毛 
2019年3月7日生

馬主 ㈱G1レーシング
生産 安平町追分ファーム

17戦5勝

2021年
新潟2歳ステークス(GⅢ)
デイリー杯2歳ステークス(GⅡ)
2022年
富士ステークス(GⅡ)
マイルチャンピオンシップ(G1)
2022年度 JRA最優秀短距離馬

総賞金 549805700円